本研究では、「クロアワビ」陸上養殖に利用される地下水由来飼育水について、水質特性および改善処理効果を評価した。
その結果、地下水原水では銅、ヒ素、鉛、水銀などの重金属濃度が高く、アンモニア態窒素および亜硝酸態窒素も高値を示した。
また、ナトリウム、マグネシウムおよびカリウムが高濃度である一方、カルシウムは相対的に低い傾向が認められた。
「カルシウム添加処理」および「マイクロバブル処理」は窒素系成分の一部改善を示したが、重金属に対する改善効果は限定的であった。
以上より、地下水利用型陸上養殖においては、重金属および窒素化合物を含めた総合的な水質管理が重要であることが示唆された。
